こんにちは。今日は前回話した「伝わる」英語を手に入れるためのステップを紹介します。
英語を話すとき、大切なのは「ネイティブみたいに完璧に話すこと」ではなく、相手にしっかり伝わる英語を話すこと。
今や、英語を使う相手の多くはノンネイティブ。だからこそ、聞き取りやすく、伝わる英語が求められています!
その前に、、、「通じない英語」の本当の原因、知ってますか?
「英語が通じない…」と悩むとき、多くの方が「単語力が足りない」「文法が間違っている」と考えがち。でも実は、コミュニケーションの大部分は「発音」で決まるって知っていましたか?
特に注目したいのが、次の3つのポイント:
- 母音の質と長さ:日本語の「あいうえお」とは全く異なる英語の母音
- 単語のアクセント:「強弱のリズム」が命!
- 文のイントネーション・リズム:大切な情報とそうじゃないところを意識
これらが整っていないと、どんなに正しい文法で話しても「???」と首をかしげられることも…。日本語をまるで話しているかのように(平坦で強弱があまりない)英語を話すと聞いている側は何が大切な情報なのかわからないのです。それでは次にではどうしたらいいのか3つのステップを見ていきましょう
英語発音マスターへの3ステップ
ステップ1:それぞれの音の正しい出し方を知る(子音・母音)
英語には日本語にない音がたくさんあります。これらの音を正確に出せるようになるには、まず「どう出すのか」を知ることが大切です!
例えば、THの音。「サ行」でも「タ行」でもない、日本語には存在しない音です。この音を出すには:
- 舌先を前歯の間から少し出す
- 息を舌と歯の間から摩擦させながら出す
- 声を出さないと「θ」(think)、声を出すと「ð」(this)になる
そして母音。5つの母音しかない日本語と違って英語は15以上はあります。例えば日本語で「ア」と発音しがちなこの3つですが、3つとも音が違います。
1. cat :「エ」から「ア」に向かって口を開く
2. cut : 「ア」よりも喉の奥から出す音
3. cart:「ア」よりも口を大きく下げ「ア」と「オ」の中間の音を出してからrに移行
子音と母音の音について「口の形」「舌の位置」「息の出し方」を具体的に知ることが第一歩です!
ステップ2:英語独特のリズムの作り方を学ぶ
日本語と英語では、リズムのパターンが全く違います:
- 日本語:「タタタタタ」(モーラ拍子・各音節がほぼ同じ長さ)
- 英語:「ダンタンダンタン」(強勢拍子・強弱のコントラスト)
このリズムの違いが、英語らしさの大きな要素なんです!
英語のリズムで大切なのは:
- 強勢のある音節は長く、はっきり、高めに発音
- 強勢のない音節は短く、弱く、低めに発音
- 機能語(冠詞、前置詞、接続詞など)は通常弱く発音
例えば “I want to go to the store” という文。 「アイ・ワント・トゥ・ゴー・トゥ・ザ・ストア」と全部同じ強さで言うのではなく、 「アイ・WANT・トゥ・GO・トゥ・ザ・STORE」と強弱をつけると英語らしくなります。
このリズム感を身につけるには、実際の英語を聞いて「強弱のパターン」に注目することが効果的です!
ステップ3:効果的な練習方法を取り入れる
知識を実際の発音に変えるには、効果的な練習が欠かせません。おすすめの練習法はこちら:
- シャドーイング:英語の音声を聞きながら、0.5〜1秒遅れで真似る
- 録音フィードバック:自分の発音を録音して聞き返し、改善点を見つける
- ミニマルペア練習:似た音の単語(ship/sheep, vine/wine)を比較練習
- 音読:感情を込めて、リズムを意識しながら短い文章を読む
- 鏡を見ながら練習:口や舌の位置を確認しながら練習
これらの練習を継続的に行うことで、少しずつ自然な英語発音が身についていきます!
発音は、特別な才能がなくても、正しいステップで練習すれば、誰でも必ず上達します。
「ネイティブみたいに話せないから…」とあきらめる必要はありません。
大切なのは、相手に伝わること。そしてそれは、今日から一歩ずつ作っていけます。
発音は1日で身につくものではなく、地道なコツコツした練習が必要になります。
でも、その努力を重ねると、自分の英語が大きく変わっていきます。
「伝わった!」という実感が増え、
「また英語で話したい!」という気持ちもどんどん湧いてきます。
発音がクリアになることで、相手の表情がパッと明るくなったり、
会話がスムーズに進んだり――そんな小さな成功体験が、あなたの自信になります。
英語を話す楽しさを、もっと自由に、もっと自然に感じられるようになる。
その第一歩は、今日の「少しだけ練習してみよう」という気持ちから始まります。
あなたの英語は、きっともっと伝わる。
その可能性を、広げていきましょう!
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